ベトナムの新最高指導者が初外遊で中国訪問へ、18日から 習近平国家主席と会談

AI要約

ベトナムの最高指導者、トー・ラム国家主席(ベトナム共産党書記長)が中国を訪問することが発表された。彼は対中関係を重視し、初の外遊先として中国を選んだ。

中国とベトナムは南シナ海の領有権を巡って対立しているが、両国の関係を深めるために共産党同士というパイプを使った関係を重視している。

中国外務省はラム氏の訪中を歓迎し、両国の伝統的な友好関係を深化することを期待している。

【北京=三塚聖平】中国外務省は15日、ベトナムの最高指導者、トー・ラム国家主席(ベトナム共産党書記長)が18~20日の日程で中国を訪問すると発表した。滞在中に習近平国家主席(中国共産党総書記)と会談する。

ラム氏は今月3日、前任のグエン・フー・チョン氏の死去を受けて最高指導者の党書記長に選出されたばかり。初の外遊先に中国を選ぶことで、対中関係を重視する姿勢を見せた。中国とベトナムは南シナ海の領有権を巡って対立が長期化しているが、共産党同士というパイプを使った関係を重視している。

中国側は、習氏の招きに応えてラム氏が訪中すると説明している。中国外務省は同日発表した報道官談話で、ラム氏が初の外遊先に中国を選んだことについて「両党、両国の関係発展を高く重視していることを十分に体現した」と評価。今回の訪中を通じて「伝統的な友好を継続し、両国の運命共同体の建設を深化することを期待している」と表明した。

習氏は7月、グエン・フー・チョン氏の死去を受けて在北京ベトナム大使館を弔問し、ベトナムとの関係を重視する姿勢を示した。