バイデン氏、民主党重鎮に不満 オバマ氏らにいら立ちか

AI要約

米大統領選撤退表明を巡り、バイデン氏が民主党重鎮にいら立ちを覚えていると報じられた。

バイデン氏はペロシ元下院議長に対して圧力を感じており、オバマ元大統領への不満も抱いている。

民主党大会や候補指名に向けてハリス副大統領が主導権を握りつつも、党内の緊張が残る可能性がある。

 【ワシントン共同】バイデン米大統領の大統領選撤退表明を巡り、米ニュースサイト、ポリティコは14日、バイデン氏が民主党重鎮のペロシ元下院議長らにいら立ちを覚えていると報じた。撤退するよう圧力をかけられたと感じており、副大統領として仕えたオバマ元大統領への不満も抱いているという。複数の関係者の話としている。

 バイデン氏やオバマ氏は中西部シカゴで19~22日に開かれる民主党大会で演説する予定。バイデン氏に代わって候補となったハリス副大統領は、共和党のトランプ前大統領との本選での対決に向けて弾みをつけたい考えだが、民主党内にしこりが残る可能性がある。

 関係者によると、バイデン氏はペロシ氏が「非情だ」と周囲に漏らしている。民主党が力を握り続けるため、2人が長年かけて築いた良好な関係をペロシ氏がないがしろにしたと考えており、撤退表明後、2人は言葉を交わしていないという。

 撤退論は、6月27日の討論会でバイデン氏が精彩を欠いた後に民主党内で噴出した。