中国、婚姻届提出簡素化へ法案 離婚は困難に

AI要約

中国の改正法案が夫婦の婚姻届出を簡素化する一方、離婚申請を厳格化することに対するインターネット上の批判が注目を集めている。

法案は、地域的な制限を撤廃し、結婚手続きをより柔軟にする一方、離婚には冷却期間が設けられ、合法的な権利保護を重視している。

専門家は、この規制が結婚と家族の重要性を促進し、社会の安定を図るために必要であると説明している。

中国、婚姻届提出簡素化へ法案 離婚は困難に

[香港 15日 ロイター] - 夫婦の婚姻届出を簡素化する一方で離婚申請を厳格化する中国の改正法案がインターネット上で批判を浴び、15日に最も注目を集めたトピックとなった。

この草案は今週、中国民生省が公表。9月11日まで一般の意見を募っている。

中国では人口が2年連続で減少しており、当局は若者の結婚と出産の奨励に苦戦している。

法案では、結婚に関して夫婦の戸籍所在地での対応を義務付けていたこれまでの法律の地域的な制限を撤廃する。

離婚には30日間の冷却期間が設けられ、どちらかの当事者が離婚を望まない場合は申請を取り下げて手続きを終了することが可能になる。

中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)では「愚かなルールだ」という書き込みがあり、数万件の「いいね」を集めた。

西安交通大学・人口発展研究所の教授は、この規制は「結婚と家族の重要性」を促進し、衝動的な離婚を減らし、社会の安定を維持して当事者の合法的な権利保護を強化することを目的としていると、中国共産党系メディアの環球時報に語った。