ウクライナ、ロシア西部へ最大規模の空襲 飛行場などが標的

AI要約

ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に越境攻撃を展開し、無人機などを使用して飛行場などを狙った。

ロシア国防省は117機のウクライナの無人機やミサイルを撃墜したと発表し、ウクライナ側も攻撃を認めた。

ウクライナ軍はロシア領内に進軍し、目的はロシア軍の攻撃能力を奪うことにある。

ウクライナ、ロシア西部へ最大規模の空襲 飛行場などが標的

 ロシア西部クルスク州に越境攻撃を展開しているウクライナ軍は13日夜、同州やその周辺の飛行場などを狙い、無人機などによる攻撃を実施した。ウクライナ側からロシア領内への空襲としては、ロシアによるウクライナ侵攻以来、最大規模だという。

 ロイター通信によると、ロシア国防省は14日、露西部のクルスク、ボロネジ、ベルゴロド、ニジニノブゴロドの4州に襲来したウクライナの無人機117機やミサイルを撃墜したと発表した。

 ウクライナ当局も、各地域にある飛行場の燃料庫や武器庫を狙い、攻撃したことを認めた。ロシア軍の攻撃能力を奪うのが目的とみられる。

 ウクライナ軍は6日に国境を越えて以来、ロシア領内を約30キロ進んでいるとされる。ウクライナのゼレンスキー大統領は14日も「複数の地域で1~2キロ前進した」と発表した。ただ、ロシア軍も態勢を整える中、進軍速度は鈍りつつある。【ブリュッセル岡大介】