引き寄せの法則にもChatGPT! 本当に「開運」や「夢の実現」にも使えるのか?

AI要約

ChatGPTを活用したマニフェステーション(引き寄せの法則)の実践方法について紹介。

ChatGPTを使った投稿者の体験談や具体的な活用方法についての報告。

AIを利用したマニフェステーションの実践に関する臨床心理学者の見解や警告。

引き寄せの法則にもChatGPT! 本当に「開運」や「夢の実現」にも使えるのか?

ChatGPTが、願望実現に効果のある「マニフェステーション」(引き寄せの法則)にも活用されている。

マニフェステーションとは「自分の思考や意図を、自分の願望に集中させることで、叶えることができる」という信念で、それ自体は決して新しいものではないが、パンデミック中にソーシャルメディアでトレンドになり、若い世代にも広まっている。

その実践とともにコンテンツとしても人気があり、そのテクニックを紹介する動画も多数ある。

そんななかで、このマニフェステーション関連のコンテンツの投稿者の間で、「従来のマニフェステーションの実践方法を強化するためにChatGPTがどのように役立ったか」の共有が目立つようになっていると、米メディア「ビジネス・インサイダー」が報じている。

その実践方法には、ビジュアライゼーション(視覚化)、ビジョンボード、アファメーション(肯定的な自己暗示)、ネガティブな思考を再配線するなどがある。

バルセロナ在住の26歳のTikTokユーザーは、投稿のなかで、こうアドバイスしている。

「ChatGPTにあなたの『引き寄せたい現実』を入力して、未来の自分から今の自分への、できる限り具体的な手紙を書かせましょう。そして、それをすでに起こっている現実のように感じながら紙に書き留めましょう」

このTikTokユーザーは、理想を視覚化するためのビジョンボードやストーリーの作成のためにChatGPTを使い始めたと、同メディアに語っている。

目標や願望が「数ヵ月ごとに変わる」という彼女は、「ChatGPTを使用する前は、その度にストーリーを書き直すのに、すごく時間がかかっていた」が、ChatGPTの使用により、より明確で詳細なストーリーを短時間で作成できるようになったという。

別の29歳のTikTokユーザーは毎日、瞑想をしてから日記を書く時間にChatGPTを使用していると述べている。

彼女は日記に書いた自身の「ビジョンを分析する」のにChatGPTを使っており、具体的には、そのビジョンをより明確にするために「主題は何か」、そして「そこに達するのに障害になっているものは何か」を特定するよう、ChatGPTに依頼しているそうだ。

さらに、彼女はビジョンを実現する過程で自身が感じる恐怖を取り除くために、その恐怖に対する反例を示すよう、ChatGPTに指示している。それが、自身の思考のパターンをよりポジティブに「再配線する手助け」になり、実際、不安を克服するのに役立ったそうだ。

この分野に詳しい臨床心理学者は、AIは「人々が心理的障壁を突破する」手助けとなる可能性があり、「マニフェステーションの実践に役立つツール」になりうると、同メディアに語っている。

ただし「リスクも伴う」。

たとえば、願望実現のために、恋人の声を相手の同意なしに複製したり、自分が聞きたいことを言わせたりする表現方法を試みた人もいる。「精神衛生上の悪影響だけでなく、倫理的な問題もある」と彼女は指摘し、AIへの過度の依存や、個人情報の共有については警告している。