南ア産金ゴールド・フィールズ、加オシスコを15.7億ドルで買収へ

AI要約

南アフリカの産金大手ゴールド・フィールズがカナダの鉱業会社オシスコ・マイニングを2億1600万カナダドルで買収することで合意した。

買収によりゴールド・フィールズは米州地域での事業基盤を強化し、チリとペルーに保有する鉱山に加え、カナダの市場に進出することになる。

ゴールド・フィールズは以前にカナダのヤマナ・ゴールドを買収しようとしたが、実現しなかった歴史があり、今回の買収でさらなる成長を目指している。

南ア産金ゴールド・フィールズ、加オシスコを15.7億ドルで買収へ

Felix Njini Nelson Banya

[ヨハネスブルク 12日 ロイター] - 南アフリカの産金大手ゴールド・フィールズは12日、カナダの鉱業会社オシスコ・マイニングを21億6000万カナダドル(15億7000万米ドル)で買収することで合意したと発表した。

買収価格はオシスコ株1株当たり4.90カナダドルで、9日の終値に55%上乗せした水準。ゴールド・フィールズは買収により米州地域での事業基盤の強化を目指す。同社は既にチリとペルーに鉱山を保有している。

ゴールド・フィールズのマイク・フレイザー最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、現金での買収を提案したことで迅速に動くことができ、株式の希薄化も回避できたと述べた。

同社は2022年、カナダの同業ヤマナ・ゴールドを全額株式交換により67億ドルで買収しようとしたが、ヤマナがカナダの同業アグニコ・イーグル<AEM.TOと銀生産会社パン・アメリカン・シルバーからの現金と株式による総額48億ドルの買収提案を支持したため、実現しなかった。

ゴールド・フィールズは本国では世界有数の深さの鉱山を採掘しなくてはならない地質学的な問題があるため、ガーナ、オーストラリア、米州の有利な鉱床に軸足を移している。