米国防長官、潜水艦を中東に派遣 予想されるイランからの攻撃を前に

AI要約

オースティン国防長官は、イランによるイスラエルへの攻撃を前に米国の原子力潜水艦「ジョージア」の中東派遣を指示。空母打撃群も早めて到着するよう命令。

ジョージアは地中海での訓練を終え、中東の海域に移動するよう指示を受ける。原潜の動きは異例であり、イランへの抑止メッセージとして明らかにされた。

イランとその代理勢力が攻撃を準備しているとみられ、イラン支援組織の指導者殺害事件に対する報復が懸念されている。

米国防長官、潜水艦を中東に派遣 予想されるイランからの攻撃を前に

(CNN) 米国のオースティン国防長官は、原子力潜水艦「ジョージア」の中東への派遣と、予想されているイランによるイスラエルへの攻撃を前に空母打撃群の中東地域への到着を早めるよう指示を出した。米国防総省が明らかにした。

海軍によれば、ジョージアはここ数日、地中海で活動していた。イタリア近海での訓練を完了したばかりだった。

国防総省によれば、オースティン長官はジョージアに対し、中東の海域に移動するよう指示した。潜水艦の行動が公にされることは異例で、原潜はほぼ秘密裏に活動している。

原潜の動きを発表したのはイランとその代理勢力に対する明確な抑止のメッセージだ。米国とイスラエルは、イランとその代理勢力が大規模な攻撃の準備を進めているとみている。

7月には、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官が殺害されたほか、イラン首都テヘランでイスラム組織ハマスの政治局長が殺害された。政治局長の殺害はイスラエルによるものと考えられているが、イスラエル側は実行を認めていない。予想されるイランによる攻撃はこれらの事案に対する報復となる。

ジョージアの中東派遣は、オースティン長官とイスラエルのガラント国防相との電話会談後に発表された。声明によれば、オースティン長官とガラント国防相は、イランやヒズボラ、中東全域のイランと連携する集団による侵攻を阻止する取り組みについて協議した。