「私は女性として戦ってきた」性別議論のアルジェリア女子ボクサーが金メダル

AI要約

アルジェリアの女性ボクサーがパリオリンピックで金メダルを獲得し、性別に関する問題に立ち向かう姿勢を示した。

ヘリフ選手は性別検査で不合格になり、攻撃を受けながらもパリ大会に出場し、圧倒的な強さを見せた。

国際ボクシング協会の決定に対し、国際オリンピック委員会が批判し、ヘリフ選手の出場を認めた。

「私は女性として戦ってきた」性別議論のアルジェリア女子ボクサーが金メダル

パリオリンピックで性別を巡って出場の是非が議論となったアルジェリアの女性ボクサーが金メダルを獲得し、「女性として戦ってきた」と訴えました。

 アルジェリアのイマネ・ヘリフ選手は9日、ボクシング女子66キロ級で中国の選手を圧倒し、金メダルを獲得しました。

 試合後の会見でヘリフ選手は「私は女性として生まれ、女性として生き、女性として戦ってきた」と訴えました。

 ヘリフ選手は2021年の東京大会にも出場しましたが、2023年の世界選手権で国際ボクシング協会が実施した性別検査で不合格となり、出場が取り消されました。

 しかし、国際オリンピック委員会は決定が恣意(しい)的と非難し、パリ大会への出場を認めました。

 初戦の相手のイタリア選手が開始46秒で棄権し、「これほど強いパンチを受けたことがなかった」と語るなどし、性別に関する指摘や誹謗(ひぼう)中傷にさらされました。