イスラエル閣僚を異例の非難 米高官、停戦合意に疑義で

AI要約

カービー米大統領補佐官がイスラエルのスモトリッチ財務相を非難。スモトリッチ氏は停戦合意に疑義を呈し、極右政党党首である。

スモトリッチ氏は米国とカタール、エジプトの仲介に反発し、降伏合意として批判。カービー氏はこの主張を安全保障上の利益に反するものと指摘。

カービー氏はスモトリッチ氏の批判を非難し、バイデン大統領への批判を恥じるべきだと述べた。

 【ワシントン時事】カービー米大統領補佐官(広報担当)は9日の記者会見で、イスラム組織ハマスとの停戦合意に疑義を呈したイスラエルのスモトリッチ財務相に対し、「大間違いで、言語道断で、ばかげている」と非難した。

 米政府高官がイスラエルの閣僚を強い言葉で批判するのは異例だ。

 スモトリッチ氏は極右政党党首。9日のX(旧ツイッター)への投稿で、米国とカタール、エジプトが仲介しているイスラエルとハマスの停戦と人質解放に関する交渉について、「降伏合意」と反発。イスラエルに一方的に不利な内容だとして、ネタニヤフ首相に同意しないよう要求した。

 カービー氏は、スモトリッチ氏の主張が「イスラエル人や米国人の人質の命を犠牲にするものであり、この重要な局面における安全保障上の利益に反する」と指摘。さらに、交渉仲介役のバイデン大統領への批判を「恥じるべきだ」とも述べた。