韓国と共同登録のはずが…北朝鮮、テコンドーを無形文化遺産に申請

AI要約

北朝鮮がユネスコの無形文化遺産にテコンドーを単独申請し、南北関係の冷え込みが文化分野にも影響を及ぼしている。

韓国は他の文化遺産を申請し、2026年に可否が決まる見通し。テコンドーの共同登録を巡る南北協力に期待が寄せられていた。

これまでの無形文化遺産登録では、アリランやシルムなどが南北別や共同で登録されており、テコンドーも共同登録が進展していた。

韓国と共同登録のはずが…北朝鮮、テコンドーを無形文化遺産に申請

 北朝鮮が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に、韓国と共同登録を目指していたテコンドーを単独申請していた。聯合ニュースが9日、伝えた。冷え込む南北関係が、文化分野でも表面化した形だ。

 報道によると、無形文化遺産の申請は毎年3月までにしなければならず、韓国は今年、韓紙の伝統知識と技術を申請した。今年申請した分は2026年に可否が決まる見通し。

 テコンドーの登録を巡っては、南北関係の改善を受け、南北のテコンドー連盟が18年11月に共同機構を創設することで合意。無形文化遺産への共同登録も協力するとしていた。

 これまで北朝鮮は、民謡「アリラン」や朝鮮相撲「シルム」、「平壌冷麺の風習」などが無形文化遺産に登録されている。アリランは韓国が12年、北朝鮮は14年と南北別で登録された。一方、シルムは18年に初めて南北共同での登録に成功した。

 パリ・オリンピックでは8日(現地時間)時点で、韓国がテコンドーで金メダルを2個獲得している。【ソウル日下部元美】