7歳から大学で教え、12歳でニューヨーク大学に進学、天才すぎる米少年の父が語る「子育て」のコツ

AI要約

12歳の天才ソボルノがトップ成績で公立高校を卒業し、ニューヨーク大学に進学。幼少期から圧倒的な知性を発揮し、バラク・オバマ元大統領からの応援メッセージも受け取る。

2歳で元素周期表を暗記し、幼少期から大学の教科書やYouTubeで学び、博士号レベルの問題に挑戦。兄や父も物理学に関心を持ち、全員が大学で学んでいる。

フルートな子供時代を重視しつつ、高度な学習を続ける努力が見逃せない。数学と物理学の教授になり、限られた学生に教育の機会を提供したいという彼の目標には感心させられる。

7歳から大学で教え、12歳でニューヨーク大学に進学、天才すぎる米少年の父が語る「子育て」のコツ

6月末、米ニューヨークに住むソボルノ・アイザック・バリ(12)が、トップの成績で同州の公立高校を卒業したと、米紙「ワシントン・ポスト」は報じた。彼は8月から名門のニューヨーク大学に最年少として進学し、数学と物理学を学ぶ。彼はすでに高校在籍中から夜間や休暇を利用し、複数の大学の授業を受けてきた。

そんなソボルノは、幼少の頃から圧倒的な知性によって注目されてきた。4歳のときに、バラク・オバマ大統領(当時)から活躍を応援するレターを受け取ったほどだ。

生後6ヵ月から話しはじめたという彼の圧倒的な才能に気付いたのは、小学校教員である彼の母親だ。米メディア「ハフィントン・ポスト」によると、2歳のソボルノに算数を教えていたとき、まだ教えていなかった数学の概念について、彼が聞いてきたのだという。

2歳で元素周期表をすべて暗記したソボルノは、当時、ニューヨーク市立大学副学長から、その知識に関するインタビューを受けた。その映像がオンライン上で話題になり、彼はその後、数々の著名教授と話す機会を得て、その名を広めていった。

ソボルノは父親が持っていた物理学や数学などの大学の教科書や、YouTubeのアカデミックな動画などを使って、自ら学んでいったそうだ。初めは物理教員である父親バリがソボルノの勉強の相手をしていたが、4~5歳になるとすでに博士号レベルの数学、物理、化学の問題を解いていた。その高度さについていけなくなっていったバリは、ソボルノを大学の授業に連れて行き、教員に紹介していったと、米メディア「CNBC」に語っている。

その頃、バリの出身国であるバングラデシュで、ソボルノの天才ぶりに関するドキュメンタリーが作られた。そのテレビ放送によって、彼の活躍は南アジアでも知られるようになり、各国の大学で講義をするようになった。インドのムンバイ大学で客員教員を務めはじめたのは、わずか7歳の頃だ。

なお、ソボルノの兄リファス(21)はニューヨーク市立大学を卒業したばかりで、今後はブラウン大学大学院で物理学の研究をする。父バリも現在コロンビア大学で物理の博士号取得を目指しており、父子全員が大学で学んでいるというわけだ。

そんな才能あふれる兄弟を育てたバリは、子育てのコツについて次のように語る。「子供の話をよく聞き、その興味がどこにあるのかを理解しましょう。そして、その探求のために必要なことは何でもしてあげましょう」

それに加え、バリとその妻は、ソボルノが比較的普通の子供時代を過ごすことも重視した。同年齢の子供たちと遊べるように地元の公立幼稚園と小学校に入れつつ、同時に高度な学習を続けるための時間を確保したのだ。

ソボルノの最終的な目標は、数学と物理学の教授になることである。高等教育や学問的リソースへのアクセスが限られている学生を積極的に教えたいと話している。