1週間は国内にとどまるべき、中央アジア訪問とりやめ=岸田首相

AI要約

岸田首相が南海トラフ地震に対応するため中央アジア訪問を取りやめることを表明

首相は国内での対応を強調し、震災への対応に集中する姿勢を示す

気象庁の南海トラフ地震臨時情報に基づき、首相が自身の行動を見直す

1週間は国内にとどまるべき、中央アジア訪問とりやめ=岸田首相

Kentaro Sugiyama

[長崎市 9日 ロイター] - 岸田文雄首相は9日、長崎市で行った会見で、南海トラフ地震に対する危機管理対応のため、予定していた中央アジア、モンゴルへの訪問は取りやめると表明した。少なくとも気象庁が地震の備えの再確認などを呼びかけている1週間程度は国内にとどまり、政府としての対応や情報の発信に万全を期すべきであると判断したと語った。

首相はこの後、ただちに官邸に戻り、震災と南海トラフ地震臨時情報への対応に当たっていくとした。

9月に予定されている自民党総裁選への自身の立候補に関する質問には、外交・安全保障や経済など先送りできない課題に一つ一つ取り組んで結果を出していくことに専念している状況であり、「それ以上のことについて申し上げることは控える」として明言を避けた。

岸田首相は9─12日の日程でカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルを訪問し、「中央アジア+日本」対話・首脳会合に出席するほか、各国で2国間首脳会談を行う予定だった。

気象庁は8日、「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表し、新たな⼤規模地震が発⽣する可能性が平常時と⽐べて相対的に⾼まっているとした。