マカオ、2024年2Qの住宅価格指数は218.8…前の四半期から3.4%下落

AI要約

マカオ政府統計・センサス局が2024年4~6月の住宅価格指数を発表。総体住宅価格指数は3.4%下落し、エリア別ではマカオ半島が4.3%下落、タイパ島・コロアン島が0.1%上昇。未完成物件は上昇傾向。不動産市場は依然として懸念される状況。

前年同時期比で総体住宅価格指数が12.5%下落。連続3ヶ月の調査では住宅価格指数が0.5%下落し、12調査期連続での下落。不動産価格抑制策の影響が実感されていない。

不動産市場のトレンドや政策の変化に注目が集まる中、マカオの住宅価格は変動が続いている。インバウンド市場の回復や利上げなどの要因が価格に影響を与えている。

マカオ、2024年2Qの住宅価格指数は218.8…前の四半期から3.4%下落

 マカオ政府統計・センサス局は8月7日、今年第2四半期(2024年4~6月)の住宅価格指数を公表。

 総体住宅価格指数は218.8で、前の四半期から3.4%下落。エリア別ではマカオ半島が4.3%下落の215.6、タイパ島・コロアン島が0.1%上昇の231.5。ストック物件(中古)の価格指数は3.1%下落の236.6。エリア別にみるとマカオ半島が4.0%下落の225.3、タイパ・コロアン島が0.2%下落の281.6。未完成物件(プレビルド)は4.5%上昇の273.4。

 総体住宅価格指数は前年同時期から12.5%下落で、エリア別ではマカオ半島が13.1%、タイパ島・コロアン島が10.6%のそれぞれ下落。

 連続する3ヶ月の分析については、直近(2024年4~6月)の住宅価格指数は前回調査(2024年3~5月期)から0.5%下落で、12調査期連続下落に。エリア別ではマカオ半島が0.7%下落、タイパ島・コロアン島が0.3%上昇。

 ストック物件(中古)の価格指数は0.7%下落で、エリア別にみるとマカオ半島が0.6%下落、タイパ・コロアン島が1.1%下落。築年数別では、20年以上と6~10年がそれぞれ0.9%、0.5%下落、11~20年は0.3%上昇。未完成物件(プレビルド)は11.9%上昇。実用面積別では75~99.9平米と100平米以上がそれぞれ1.4%、0.4%下落。50平米以上は4.4%上昇。

 マカオでは昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されている。一方で、 不動産市場については相次ぐ利上げといった懸念材料も存在。しばらくの間、取引件数、平均平米単価とも振るわない状況が続いていた。今年の年初からは 不動産価格抑制策の一部緩和もスタートしたが、目立ったかたちでのポジティブな影響は見受けられず、4月20日から 不動産価格加熱抑制策が全面撤廃すされるに至り、以降の動向が注目されている。