フランス警察、高速鉄道破壊工作の捜査でFBIに支援要請

AI要約

フランスの警察がパリ五輪開幕直前に発生した高速鉄道TGVでの放火事件を捜査し、FBIに支援を要請したことがわかった。

事件の犯人が送った電子メールを受け取り、不満が列挙されていたものの、明確な犯行声明は含まれていなかった。

容疑者の逮捕には至っておらず、フランス当局は国内極左集団を疑っているが、海外勢力の関与も排除していない。

フランス警察、高速鉄道破壊工作の捜査でFBIに支援要請

Gabriel Stargardter

[パリ 7日 ロイター] - パリ五輪開幕の直前にフランスの高速鉄道TGVの4路線で放火などの破壊工作が行われた事件を捜査している同国の警察が米連邦捜査局(FBI)に支援を要請したことが、事情に詳しい関係者2人の話で明らかになった。

フランスの警察は、事件の犯人が送ったとみられる電子メールをロイターなどの報道機関が受け取ったことを受け、FBIに支援を求めた。電子メールには不満が列挙されていたが、明確な犯行声明は盛り込まれていなかった。

電子メールは「riseup.net」のメールアドレスから送信されていた。ライズアップは米シアトルを拠点とする通信サービス組織で、「資本主義や他の弾圧に苦闘している朋友に通信とコンピューター資源」を提供しているとうたっている。

これまでの捜査は容疑者の逮捕には至っていない。フランス当局は国内極左集団を疑っているが、海外勢力の関与も排除していない。

関係者によると、ライズアップは米国を拠点としているため、フランス警察はFBIに対し、電子メールを送ったアカウントの保有者を特定するようライズアップに求めることをFBIに依頼した。

FBIは詳細な情報を引き渡すようライズアップに召喚状を送ることになるが、ライズアップが応じる公算は小さいとみられる。

FBIはコメントしなかった。ライズアップはコメント要請に返答していない。