ウクライナ軍、ロシア3集落制圧 国境で激戦、新兵捕虜に

AI要約

ウクライナ軍がロシアのクルスク州国境地帯に進撃し、激しい戦闘が発生。

過去には越境攻撃があったが、400人規模の侵攻は異例。ロシア軍の捕虜が出るなど厳しい状況。

捕虜により、ロシアが宣言していた新兵不送り政策が実態と異なることが判明。

ウクライナ軍、ロシア3集落制圧 国境で激戦、新兵捕虜に

 ウクライナ軍は6日、ロシア西部クルスク州の国境地帯に進軍した。

 ロシア国防省系のインターネットメディアが伝えたところでは、ロシア側の3集落が制圧された。双方による地上部隊やドローンを交えた激しい戦闘が続いている。

 過去にウクライナ側に協力するロシア人武装勢力など「破壊工作者」が越境攻撃したことがあったが、今回は規模が大きいもよう。国境を越えたのは約400人と報じられた。住民に死傷者も出ているという。

 独立系メディアによると、ロシア軍の少なくとも6人が捕虜になった。定期招集で兵役に就いていた新兵2人も含まれ、尋問の様子がSNSで伝えられている。

 ロシアのプーチン政権はかねて、占領するウクライナ東・南部4州に新兵は派遣しないと約束。ただ、ウクライナと国境を接するロシア西部各州は「本土」であるため、新兵を配置して兵力不足を埋めているとみられていた。捕虜が出たことで、その実態が改めて浮き彫りになった。