これ以上の攻撃、予測不可能で危険な事態招く 中東巡り米国務長官

AI要約
ブリンケン米国務長官は、中東での紛争の激化を避けるようイランとイスラエルに警告した。イランとヒズボラがイスラエルに対する報復を警告し、中東情勢が緊迫化している。米国は同盟国やパートナーと連絡を取り、イランへのメッセージを伝えてイスラエルを守り続けるが、エスカレートとリスクの危険性が高いことを認識している。
これ以上の攻撃、予測不可能で危険な事態招く 中東巡り米国務長官

Idrees Ali Simon Lewis Phil Stewart

[アナポリス(米メリーランド州) 6日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は6日、米国はイランとイスラエルに対して中東での紛争を激化させてはならないと伝えてきたとし、「これ以上の攻撃は誰も予測不可能で完全にコントロールできない危険な事態を招くというリスクを高めるだけだ」と指摘した。

先週のイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者とレバノンの親イラン組織ヒズボラの司令官殺害を受け、イランとヒズボラはイスラエルに対する報復を警告し、中東情勢が一段と緊迫化する懸念が高まっている。

5日にはイラクの基地への攻撃で米関係者5人が負傷した。オースティン米国防長官はイラン支援の武装勢力による攻撃だと指摘した。

ブリンケン氏は、地域の同盟国やパートナーと常に連絡を取っているとし、事態をエスカレートさせてはならないという「明確なコンセンサス」があったと語った。

「われわれは同盟国やパートナーと緊密な外交を展開し、そのメッセージをイランに直接伝えてきた。イスラエルにもメッセージを直接伝えてきた」とし、米国は攻撃からイスラエルを守り続けるが、情勢エスカレートと誤算のリスクを地域全体が理解すべきだと指摘した。