イタリアの「トレビの泉」に入水した観光客に550ユーロの過料

AI要約

イタリアで観光客による文化遺産への損傷行為が後を絶たない。購入してしまったスイス人観光客がローマのトレビの泉に入水し過料を課される事件も発生。泉は年間数百万人の観光客が訪れる名所で、背中を向けてコインを投げる伝統がある。

イタリア各地での無分別な行為が様々な論議を呼んでいる。フィレンツェやローマでの観光客が彫刻像に登ったり泳いだりする事件が多発。管理に苦労する当局が過料を科し、退出を強制することもある。

観光客の今後の行動に注目が集まる中、イタリアでは文化遺産に畏敬の念を持つ必要性が再確認されている。

イタリアの「トレビの泉」に入水した観光客に550ユーロの過料

イタリアで当局の強力な警告にもかかわらず、一部観光客の文化遺産のき損行為が後を絶たない。

6日(現地時間)、日刊紙ラ・レプッブリカなど現地メディアによると、スイスから来た28歳の男性は4日午前3時、ローマのトレビの泉に入手し、警察に摘発された。ちょうど近くをパトロール中だった警察が男性を発見し、この男性は550ユーロ(約8万7000円)の過料を課された。

トレビ噴水はローマの名所で、年間数百万人の観光客が訪れる。1762年に完成し、後期バロック建築の傑作とされる。三つの道(trevia)が出会うところにあるという名前の意味を持つ泉に行けば、全世界の人が泉にコインを投げる。「泉を背にして、右手でコインを左肩越しに投げればローマに再び訪れることができる」という俗説があるためだ。

ローマ市は観光客が投げるコインで年間20億ウォン(約2億1000万円)を超える副収入を得ているが、夏場の入水のような文化財き損行為が頻繁で管理に苦労する。6月18日には27歳のウクライナ人男性がトレビの泉の中に入って彫刻像の上にのぼろうとしたこともあった。警察はこの男性に1000ユーロの罰金を科し、ローマを離れるよう命令した。

最近、イタリアでは海外観光客の無分別な文化遺産の損傷行為が怒りを買っている。先月、フィレンツェのサント・スピリト広場の噴水では、上着を脱いだ女性観光客が泳ぐ姿がソーシャルメディアに広まり、論議を呼んだ。

同月もフィレンツェである女性観光客が酒の神と呼ばれる「バックス」の彫刻像にのぼってわいせつな行為をする映像が公開されて非難された。この彫刻像は16世紀に作られた原作の複製品で、有名観光地であるヴェッキオ橋の近くにある。原作はバルジェロ美術館に保管されている。