【シンガポール】国分グループ、食品卸売会社サンセサン買収

AI要約

国分グループがシンガポールの食品卸売会社サンセサンの株式80%を取得したことを発表。

サンセサンは2003年設立で、加工食品や菓子類の卸売業を手がける。

今回の株式取得を通じてシンガポールでの卸売事業の強化やグループ各社との連携を進める考え。

 食品卸大手の国分グループ(東京都中央区)は5日、シンガポール子会社の国分コモンウェルス・トレーディングを通じ、同国の食品卸売会社サンセサン(San Sesan)グローバルの株式80%を取得したと発表した。取得額は明らかにしていない。

 サンセサンは2003年設立。加工食品や菓子類などの卸売業を手がける。資本金は165万2Sドル(約1億8,000万円)。国分コモンウェルス・トレーディングは7月31日にサンセサンの株式を取得し、出資比率はコモンウェルスが80%、個人株主が20%となった。

 国分グループは、長期経営計画で海外事業をグループ全体の収益に貢献できる基幹事業とする目標を掲げている。東南アジアの経済、物流、情報の中心であるシンガポールを域内の中核地と位置付けている。

 同国では現在、加工食品・チルド・冷凍商品などの食品卸売りを手がける国分コモンウェルス・トレーディングのほか、東南アジア統括会社の国分シンガポール、低温物流会社のコモンウェルス国分ロジスティクスを置いている。今回の株式取得を通じてシンガポールでの卸売事業の強化や、国内外のグループ各社との連携を通じた商流、物流、商品開発の向上を進めたい考えだ。

 国分グループの広報担当者はNNAに対し、「国分コモンウェルス・トレーディングは日本ブランドの取り扱いや、輸出入、商品開発を強みとし、サンセサンはシンガポールでの小売業向け商品販売や東南アジアブランドの取り扱いを得意としている。今後は2社の得意分野を相互にかけあわせて相乗効果を創出させていく」と説明した。