バングラデシュ首相が辞任、国外脱出 デモ激化で、暫定政権樹立へ

AI要約

バングラデシュのシェイク・ハシナ・ワゼド首相が反政府デモの激化を受けて辞任し、国外に脱出した。軍は暫定政権を樹立することを表明。

ハシナ氏は全国的な抗議行動の鎮圧を試みていたが、多数の死者が出たことから辞任を決めた。

暴力行為に対する懸念や平和的な民主的移行の必要性が訴えられている。

バングラデシュ首相が辞任、国外脱出 デモ激化で、暫定政権樹立へ

【AFP=時事】バングラデシュのシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相は5日、反政府デモの激化を受けて辞任し、国外に脱出した。軍は、暫定政権を樹立させると表明した。

 ハシナ氏は、7月上旬から始まった政府に対する全国的な抗議行動の鎮圧を試みていたが、4日には100人近くが死亡した。

 陸軍トップのワケル・ウズ・ザマン(Waker-Uz-Zaman)参謀総長は国民向けのテレビ演説で、ハシナ氏は辞任したとするとともに、暫定政権を樹立させると発表した。

 5日にも少なくとも66人が死亡。暴徒化した群衆はハシナ氏の側近を襲撃。国内各地で数百万人がデモに参加した。

 事態急変を受け、米国務省のマシュー・ミラー(Matthew Miller)報道官が「この数週間であまりに多くの人命が失われた。今後数日間、冷静さと自制を求める」と呼び掛けるなど、西側各国は懸念を表明。

 一方、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、「平和的で秩序ある民主的な移行」とともに、「すべての暴力行為についての完全かつ独立した、公正・透明な調査」を求めた。【翻訳編集】 AFPBB News