バングラデシュ陸軍司令官「暫定政権を発足」 反政府デモ激化でハシナ首相が辞任し国外脱出

AI要約

バングラデシュで反政府デモが激化し、ハシナ首相が辞任して国外に脱出。陸軍が暫定政権を発足宣言。

学生らの抗議活動が拡大し、治安部隊との衝突で250人以上が死亡。首都ではハシナ首相の辞任要求デモが行われる。

ハシナ首相はインドに脱出し、陸軍司令官が暫定政権発足を宣言。経済打撃を受け、暴力を止めるよう呼びかけ。

バングラデシュ陸軍司令官「暫定政権を発足」 反政府デモ激化でハシナ首相が辞任し国外脱出

反政府デモが激化しているバングラデシュで、ハシナ首相が辞任し、国外に脱出した事態を受け、陸軍のトップは暫定政権の発足を宣言しました。

バングラデシュでは、先月以降、公務員採用の特別枠に反発する学生らの抗議活動が大規模な反政府デモへと発展し、治安部隊との衝突などで、今月4日までに250人以上が死亡。

5日にも、首都ダッカでハシナ首相の辞任を求める行進が行われ、1000人以上の若者たちが首相公邸を占拠しました。

こうした中、ロイター通信は、5日、ハシナ首相が軍用ヘリコプターで隣国インドに脱出したと報道。

国営テレビで演説した陸軍のザマン司令官は、ハシナ首相が辞任したことを明らかにしたうえで、「大統領の指導のもとで暫定政権を発足させる」と宣言しました。

また、「国の経済は打撃を受け、多くの人々が殺された。今こそ暴力を止める時だ」と述べ、事態の沈静化を呼びかけました。