米巨大IT5社、増収増益 成長継続へ生成AI前面に

AI要約

巨大IT5社の2024年4~6月期決算が出揃い、全社が増収増益を達成。AIへの投資を強化し、成長を継続している。

アップルは2四半期ぶりに増収増益を達成。スマートフォンの減収をサービス収入の伸びが補い、自社AIの活用で成長を加速させる。

各社は生成AIやクラウド事業などで好業績を残し、売上高や純利益を過去最高に更新。特にマイクロソフトはクラウド収入の伸びが顕著。

 【シリコンバレー時事】巨大IT5社の2024年4~6月期決算が1日、出そろった。

 アマゾン・ドット・コムやメタ(旧フェイスブック)など全社が中核事業や成長分野で堅調さを示し、いずれも前年同期比で増収増益だった。各社とも生成AI(人工知能)への取り組みを前面に打ち出し、成長継続を目指す。

 「AIに大規模投資を続ける」。アップルのクック最高経営責任者(CEO)は1日の電話会見で、こう強調した。

 アップルは2四半期ぶりに増収増益を確保。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」は1%減収だったものの、成長分野のサービス収入の伸びがカバーし、売上高は4~6月期として過去最高を記録した。自社の生成AIをスマホに搭載し、成長をさらに加速させる。

 グーグルの親会社アルファベット、アマゾン、メタは売上高、純利益ともに4~6月期の最高を塗り替えた。アマゾンは生成AIに必要な計算能力を提供するクラウド事業で、増収率を前四半期から2ポイント伸ばした。アルファベットとメタは主力の広告事業が好調だった。

 四半期ベースの売上高と4~6月期の純利益で過去最高を更新したのはマイクロソフト。クラウド収入が29%伸びており、同分野で先行するアマゾンを追う。