【台湾】グーグルが白書、台湾のAI発展に提言

AI要約

米グーグルの台湾法人が台湾のAIの発展とガバナンスに関する白書を発表

提言はAI基礎建設への投資、人材育成システムの発展、AI科学技術の普及促進

政府に5項目の法制化などにおける原則も提示

【台湾】グーグルが白書、台湾のAI発展に提言

 米グーグルの台湾法人は7月31日、台北市で記者会見を開き、「台湾人工知能(AI)の発展とガバナンス」と題した白書を発表した。政府に三つの政策提言と、5項目の法制化などにおける原則を提示した。

 三つの政策提言は「AI基礎建設への投資」と「AI時代における人材育成システムの発展」「AI科学技術の普及促進」。

 「AI基礎建設への投資」では、長期的な研究開発(R&D)計画への投資や官民の連携モデルの構築を通じてAIの基礎インフラを作り上げるよう提言。政府がAIの基礎研究や応用の開発、核心的技術に資源を投じ、研究者らに公開することで、AIテクノロジーの発展を促進できると説明した。

 「AI時代における人材育成システムの発展」では、AI専門分野の人材の技能を強化すると同時に、AIによって影響を受ける可能性のある労働力への対策を講じるよう提言。「AI科学技術の普及促進」では、従来型産業と中小企業によるAIの導入やデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援のほか、政府部門と公共サービスにおけるAI部門の立ち上げ推進を求めた。

 グーグルはまた、「各産業が良好なAIの発展環境を作り上げられるよう、政府は整った法的枠組みを構築するべきだ」として、政府が参考にするべき5項目の法制化などにおける原則も提示。「オープンデータ化の推進と同時に、プライバシーと安全にも配慮した設計の奨励」などを挙げた。