【パリ五輪】 今大会のベスト写真? サーファーとボードが空中で直立
パリ・オリンピックのサーフィンが注目を集めている。
写真家が撮影した1枚の写真が話題になり、SNSで拡散された。
ブラジルの選手が演技中に空中で姿勢を取り、その瞬間を切り取った写真が特に人気を集めている。
パリ・オリンピック(五輪)のサーフィンで撮影された1枚の写真が、インターネットなどで大きな話題となっている。
東京五輪から正式競技となったサーフィンは、今大会は南太平洋のフランス領ポリネシアのタヒチ島チョープーで27日から開かれている。
注目の写真は、ブラジルのガブリエル・メジナ選手を、フランス人カメラマンのジェローム・ブルイエさんが29日に撮影した。
海上のボートでカメラを構えていたブルイエさんは、メディナ選手が演技を終えて波から出る「キックアウト」の瞬間に備えていた。
するとメディナ選手が、9.9という高得点を祝うように、空を指さしながら出現。
そして一瞬、まるで地面に立っているかのような姿勢に空中でなった。後方では、ボードが同じ格好をとっていた。
その瞬間をブルイエさんはとらえた。
「彼(メジナ選手)は波の後ろの方にいたので姿が見えなかった。そうしたら飛び出してきて、私は4枚の写真を撮った。そのうちの1枚がこの写真だった」と、ブルイエさんは振り返った。
「この写真を撮影するのは難しいことではなかった。それより大事なのは、その瞬間を予測し、ガブリエルがどこで波を蹴って出てくるかを予測することだった」
「彼は(波が巻いている)チューブの中にいたとき、この日最大級の波にいると知っていたと思う。彼は『これは10点だろう』という感じで水から飛び出してきた」
写真はすぐにブルイエさんの編集者に送られた。配信されると、すぐにネット上で反響を呼んだ。
ただ、ブルイエさん本人は、自分のソーシャルメディアのアカウントをチェックするまで、この写真の人気ぶりを知らなかったという。
「撮影後の6分間の休憩中に携帯電話をチェックしていたら、ソーシャルメディアにたくさんの通知が来ていた。それで、この写真で何かが起きていると思った」
「とてもクールで、素敵な1枚で、たくさんの人が気に入ってくれている。本来のサーフィンの写真ではないので、より多くの人に注目されている」
メジナ選手はこの写真を自身のインスタグラムのアカウントに投稿。380万以上の「いいね」を集めている。
メジナ選手とこの日対戦したのは、東京五輪で銀メダルを獲得した日本の五十嵐カノア選手だった。五十嵐選手は合計点7.04で、同17.40だったメディナ選手に敗れ、準々決勝には進めなかった。
(英語記事 Is this the photo of the Paris 2024 Olympics? )