インド土砂崩れの死者93人に 250人救助、捜索活動続く

AI要約

ケララ州で大規模な土砂崩れが発生し、少なくとも93人が死亡、128人が負傷

救助活動が行われており、軍や災害救助隊が現地に派遣されている

病院では負傷者が受け入れられず、人工呼吸器も底を尽きつつある状況

インド土砂崩れの死者93人に 250人救助、捜索活動続く

(CNN) インド南部ケララ州で発生した大規模な土砂崩れで、州首相は30日、同州ワヤナド地区でこれまでに少なくとも93人が死亡し、128人が負傷していることを明らかにした。

州当局によると、同地区では30日未明に少なくとも2カ所で土砂崩れがあり、約1000人が被災している。

「人々が川に押し流されたのかどうかは分からない。だが救助に全力を挙げている」と当局者は説明。犠牲者の多くは溺死(できし)だったといい、被害者数はまだ確定しておらず、今後数時間で状況が変わる可能性もあるとした。

天候はやや改善し、救助活動を急ぐことができるようになった。救助活動のために仮設の橋が設置され、橋が崩落して孤立していた集落には軍が派遣されて250人が救助された。

現場には軍のほか、国と州の災害救助隊、ケララ州消防隊も出動している。

現地の病院関係者がCNNに語ったところによると、悪天候のため病院は負傷者を「一人ずつ」しか受け入れられない状況にあり、人工呼吸器も底を尽きかけている。

これまでに73人の患者を受け入れたものの、そのうち8人は病院に到着した時点で死亡しており、8人は集中治療室(ICU)に入院、2人が重体となっている。患者は骨折や切り傷などのけがを負い、肺に泥が入った患者も相当数に上るという。

ケララ州の総雨量は全域で約150ミリに達し、所によっては約250ミリを観測した。