パリ五輪、トライアスロン男子個人を延期 セーヌ川の水質問題で

AI要約

パリ五輪のトライアスロン男子個人競技がセーヌ川の水質問題で延期された。

水質の改善が見られたものの、検査結果で基準を超える地点があった。

安全性を重視し、パリ市当局者らが延期の決断を下した。

パリ五輪、トライアスロン男子個人を延期 セーヌ川の水質問題で

(CNN) 30日に予定されていたパリ五輪のトライアスロン男子個人の競技は、セーヌ川の水質に問題があるとの理由で31日に延期された。

トライアスロンの国際競技連盟、ワールドトライアスロンが直前に発表した。同連盟とその医療チーム、国際オリンピック委員会、パリ市当局者らが延期の決断を下した。

大会組織委員会とワールドトライアスロンは報道発表を通し、選手の健康を優先するとの立場を強調。水質は直前に改善したものの、この日の検査の結果、いくつかの地点でまだ基準を超えていたと説明した。

パリは26日の五輪開会式以降、週末にかけて激しい雨に見舞われた。セーヌ川の水質は雨の後に悪化する傾向があり、影響が懸念されていた。

28、29日に予定されていた公式練習も、水質検査の結果、安全でないと判断されて中止になった。

セーヌ川は100年以上前から遊泳禁止となっていたが、五輪の競技に使うことが決まり、14億ユーロ(約2350億円)規模の浄化プロジェクトが実施された。だが五輪開幕まで1カ月を切ってからも、大腸菌の検出値が許容水準を上回る日が多かった。

31日にはもともとトライアスロン女子個人の競技があり、男子の前に実施される予定。同日までに水質が改善しない場合の予備日は来月2日に設定されている。