《茨城》「走行距離50万キロ超で心配」=通学バス買い替えに支援を=ブラジル人学校「Escola Opção」

AI要約

茨城県常総市のブラジル人学校「Escola Opção」が生徒送迎用バス3台を買い替えるためのクラウドファンディング企画を行っている。

同校は現在100人の日系ブラジル人子弟が在籍し、送迎バスは廃車になったため新たなバスを購入する必要がある状況にある。

上村校長は運営が厳しく、子供達の安全のためにも早急にバスを買い替えたいと訴えている。

《茨城》「走行距離50万キロ超で心配」=通学バス買い替えに支援を=ブラジル人学校「Escola Opção」

 茨城県常総市のブラジル人学校「Escola Opção」(上村まゆみ校長)が生徒送迎用バス3台を買い替えるため、クラウドファンディング企画「ブラジル人学校に通う子供達の為に古くなった送迎バスを買いかえたい」を行っている。目標金額は380万円。寄付の受付期間は8月8日まで。

 同校は2003年に保育園として開所。06年に高校生の受け入れを始め、ブラジル教育省からの認定を受けた授業を行っている。現在は常総市や近郊の栃木県に住む0歳から高校生までの日系ブラジル人子弟約100人が在籍している。

 現在の送迎バスは2015年に購入した中古車を使用している。それまで使用していたバスは同年に常総市で発生した水害の被害に遭って廃車となってしまった。送迎バスは児童の約8割が利用し、内1台は8人の児童の送迎をするため、栃木県真岡市までの約70キロを毎度走っている。

 送迎バスの年式は古く、走行距離は50万キロを超えた。上村校長は「しっかりと車検を受けて整備は行っていますが、何か起きてしまってからでは遅く、日々心配は募ります」と語る。

 経営面で行政からの支援はなく、生徒の授業料のみで運営を行っている。上村校長は「経営は厳しく、子供達の安全のためにも早くバスを買い替えたいと思っていますが、なかなかできない状況が続いています。子供達が安心して学校に通えるようぜひ皆さんのご協力をお願いします」と呼びかけた。

 同企画はクラウドファンディング支援サイト「READY FOR」上で実施されており、寄付は同サイトプロジェクトページ(https://readyfor.jp/projects/escolaopcao)から行う。

 プロジェクト方式に「All-or-Nothing方式」を採用しているため、期間内に目標金額に達しなかった場合、寄付金を一切受け取ることが出来ない。

 26日現在の寄付は支援者81人からの82万6千円となっている。

 寄付は一口3千円から可能で、寄付者にはお礼のメールや学校招待権など寄付額に応じた返礼品が用意されている。