原油先物小幅高、米GDP受け需要期待 アジア経済巡る懸念は重し

AI要約

アジア時間の原油先物は小幅高。米国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを受け、同国の原油需要が拡大するとの見方が強まった。

中国や日本の軟調な景気を巡る懸念が上値を抑制した。

米商務省が25日発表した第2・四半期のGDP速報値は前期比2.8%増と、市場予想の2.0%増を上回った。個人消費と設備投資の堅調な伸びを背景に、成長率は加速した。

原油先物小幅高、米GDP受け需要期待 アジア経済巡る懸念は重し

Laila Kearney

[26日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高。米国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを受け、同国の原油需要が拡大するとの見方が強まった。

ただ、中国や日本の軟調な景気を巡る懸念が上値を抑制した。

0014GMT(日本時間午前9時14分)時点で、北海ブレント先物9月限は0.07ドル高の1バレル=82.44ドル。米WTI先物9月限は0.04ドル高の78.32ドル。

米商務省が25日発表した第2・四半期のGDP速報値は年率換算で前期比2.8%増と、市場予想の2.0%増を上回った。個人消費と設備投資の堅調な伸びを背景に、成長率は第1・四半期の1.4%から加速した。

一方、中国人民銀行(中央銀行)は25日、予想外に中期貸出ファシリティー(MLF)を通じて資金を供給し、金利も引き下げた。低迷する国内経済を支援するため、金融緩和を強化しているとみられる。