原油先物続落、先行きは供給拡大・需要低迷との見方で

AI要約

原油先物価格はアジア時間23日に続落。供給拡大と需要低迷を受けて、市場は先行きを警戒。

米大統領選の混乱が原油市場にはほとんど影響を与えず、バイデン氏とハリス氏の政策が石油・ガス業界に与える影響は限定的とされる。

需給動向の注目が高まり、モルガン・スタンレーの予測では来年には供給超過になり、ブレント先物価格が70ドル台半ばから後半に下落する可能性が高い。

原油先物続落、先行きは供給拡大・需要低迷との見方で

Laila Kearney

[23日 ロイター] - 原油先物価格はアジア時間23日の取引で続落。先行きについて供給が拡大する一方で需要が低迷するとの見方が強まった。米大統領選を巡る混乱にはほとんど反応を示さなかった

0005GMT(日本時間午前9時05分)時点で北海ブレント先物9月限が0.09ドル安の1バレル=82.31ドル。米WTI先物9月限は0.10ドル安の78.30ドル。

バイデン米大統領が21日に大統領選からの撤退を発表し、ハリス副大統領を後継として支持したが、市場参加者の反応は薄かった。シティのアナリストによると、ハリス氏、共和党候補のトランプ前大統領の双方とも、石油・ガス業界に大きな影響を与える政策を推進する見込みはないという。

市場では需給動向が注目されており、モルガン・スタンレーのアナリストは第4・四半期までに均衡に達し、来年は供給超過に転じる可能性が高く、ブレント先物価格を70ドル台半ばから後半のレンジに下押しすると予想した。