ブラジル政府、日本人迫害を謝罪 戦中戦後の強制退去と収監

AI要約

ブラジル政府が第2次大戦中に日本人移民を迫害し、アンシエッタ島での収監について謝罪した。

この謝罪は初めてであり、恩赦委員会が審議した結果実現した異例の措置である。

戦中の事件に対する謝罪は他の国でも行われており、日系人の権利を尊重しようという流れがある。

 【ブラジリア共同】ブラジル政府は25日、第2次大戦中に日本人移民を「敵性外国人」とみなして居住地から強制退去させた「サントス事件」と、戦後の動乱に伴うアンシエッタ島での収監について公式に謝罪した。日本人移民迫害を巡るブラジル政府の謝罪は初めて。人権・市民権省の恩赦委員会が審議していた。

 ブラジル沖縄県人会が謝罪を求めていた。恩赦委は政府の諮問機関。戦後の軍事政権下で起きた政治的迫害を主な審議対象にしているため、戦中の事件について謝罪するのは異例だ。第2次大戦では米国やカナダでも日系人が強制立ち退きを迫られ、両政府が謝罪している。