国連総長「地球、暑く危険」 死亡リスク高い市民の保護を要請

AI要約

世界の平均気温が観測史上最も高くなり、国連のグテレス事務総長は地球が暑く、危険な場所になっていると警告した。

外部の研究結果によると、2000~19年には世界で毎年約48万9千人が暑さで死亡し、高齢者や障害者、貧困層が健康被害のリスクが高いと指摘された。

国際労働機関(ILO)のデータによると、世界の24億1千万人の就労人口の約7割が酷暑の中で働いており、労働者保護が必要と訴えられた。

 【ニューヨーク共同】世界の平均気温が22日に観測史上最も高くなり、国連のグテレス事務総長は25日、「地球はより暑く、誰にとっても危険な場所になっている」と警告した。各国に化石燃料からの脱却や酷暑で死亡するリスクの高い市民を保護する対策を求めた。

 2000~19年に世界で毎年約48万9千人が暑さで死亡したとする外部の研究結果を挙げ、高齢者や障害者、貧困層の健康被害のリスクが特に高いと指摘した。世界の就労人口の約7割に当たる24億1千万人が酷暑の中で働いているとの国際労働機関(ILO)の推計に触れ、労働者保護が必要だと訴えた。