オーストラリア水球選手、相次ぎコロナ陽性 パリ五輪の感染対策は

AI要約

オーストラリアの水球選手がパリ五輪で新型コロナ感染が相次いでいる。対策に疑問が浮上。

オーストラリア女子水球選手のうち5人が陽性。大会の感染防止対策について広報が説明。

WHOやフランス政府はパリ五輪期間中の感染リスクに警戒。観光客にも注意喚起。

オーストラリア水球選手、相次ぎコロナ陽性 パリ五輪の感染対策は

(CNN) パリ・オリンピック(五輪)に出場するオーストラリアの水球の選手が、今週に入って相次いで新型コロナウイルス検査で陽性になり、大会の感染防止対策に対する疑問が浮上している。

オーストラリアの女子水球選手は、24日現在で5人が陽性と診断された。

パリ2024大会の広報は24日、陽性になった場合はマスク着用を勧告するなどの手順が定められていると説明。呼吸器系の症状がある場合、他人の前でのマスク着用、接触の制限、せっけんを使った手洗いや手指消毒剤の使用を促しているとした。

オーストラリア・オリンピック委員会は選手の感染を発表した23日の記者会見で、水球チームの新型コロナに対する対応は、他の呼吸器疾患と変わらないと述べ、チームメートがマスクを着用し、ミーティングは屋外で行うなどの対策を講じていることを明らかにした。

その上で、呼吸器系の疾患に感染した場合は、症状が収まって検査で陰性になるまで隔離していると説明。「ただし我々のコロナ対応は、インフルエンザなどの感染症と変わらない。これは東京ではない」と強調した。

新型コロナは米国などで再び感染者が増えている。世界保健機関(WHO)の専門家は「コロナは今も出回っている。症例数は再び増えている」と述べ、「オリンピック観戦やパリ観光のために渡航した人が、自分がコロナに感染しているとは知らずに他人に感染させる可能性もある」と指摘した。

パリは大会期間中、約1500万人の観光客が訪れる見通し。WHOやフランス政府は、欧州やフランスなど世界各地で症例が増えているはしかのほか、百日咳などにも注意するよう呼びかけている。