デンマーク、日本の請求を待つ 反捕鯨団体創設者の身柄引き渡し

AI要約

デンマークで逮捕された反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン容疑者に日本からの引き渡し請求待ちの状況。

ワトソン容疑者は21日、グリーンランドで逮捕され、勾留期間は来月15日まで。デンマーク法務省が身柄引き渡しの決定を待つ。

日本政府はワトソン容疑者の拘束について働きかけており、海上保安庁が適切に対応していく方針。

デンマーク、日本の請求を待つ 反捕鯨団体創設者の身柄引き渡し

【AFP=時事】先週末にデンマークで逮捕された反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の創設者、ポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者(73)について、同国の法務省は24日、国際手配した日本側の引き渡し請求を待っている状態だと説明した。

 米国とカナダの国籍を持つワトソン容疑者は21日、日本の国際手配に基づき、デンマーク自治領グリーンランドで逮捕された。勾留期間は来月15日までで、その間にデンマークの法務省が身柄の引き渡しについて決定する。

 だが、同省は24日の声明で「他国で起訴するためのグリーンランドからの身柄引き渡しは、逮捕状を発付した国から請求を受けた場合にのみ」、身柄引き渡しの根拠について判断すると述べた。

 現在は日本の引き渡し請求を待つ状態で、その期限は「逮捕後30日以内」だとしている。

 日本政府は同日、ワトソン容疑者逮捕後初めて、林芳正(Yoshimasa Hayashi)官房長官が会見で言及。以前から同容疑者の拘束を各国に働きかけてきたとし、海上保安庁が関係省庁と協議をしながら「適切に対応していく」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News