仏、日本引き渡しに反対 反捕鯨の容疑者 報道

AI要約

シー・シェパード(SS)の創設者ポール・ワトソン容疑者がデンマーク領グリーンランドで拘束されたことに関して、エリゼ宮が日本への引き渡しに反対する姿勢を示している。

フランスは反捕鯨国であり、ワトソン容疑者の釈放を求める36万人以上の署名が集まっている。

現在、フランス政府は日本への引き渡しを阻止するためにデンマーク当局に働きかけを行っている。

 【パリ時事】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の創設者ポール・ワトソン容疑者(73)がデンマーク領グリーンランドの警察当局に拘束されたことを巡り、フランス公共放送は23日、エリゼ宮(仏大統領府)が同容疑者を日本に引き渡すことに反対だと報じた。

 拘束は日本の国際手配に基づくものとされる。

 フランスは反捕鯨国。ワトソン容疑者の即時釈放をデンマークに働き掛けるようマクロン大統領に訴える請願書には、インターネット上で36万人超の署名が集まった。

 報道によると、エリゼ宮は「大統領が状況を注視している。フランスはワトソン(容疑者)が日本に引き渡されないよう、デンマーク当局に働き掛ける」と表明。グリーンランドの裁判所は8月15日までに引き渡しの是非を判断するという。