G20財務相声明、富裕層への課税強化支持は見送り=関係筋

AI要約

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、富裕層への課税強化が共同声明に盛り込まれない見通し。

一部の国が富裕層への課税強化を支持しているが、米国などは反対。

G20では富裕層への課税は議題に上らず、税制改革や富の隠蔽への対策が焦点となる。

G20財務相声明、富裕層への課税強化支持は見送り=関係筋

Marcela Ayres David Lawder

[リオデジャネイロ 24日 ロイター] - ブラジルで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、富裕層への課税強化は共同声明に盛り込まれない見通し。関係者がロイターに明らかにした。

G20は25─26日にブラジルのリオデジャネイロで財務相・中銀総裁会議を開催する。

議長国ブラジルが強く主張する富裕層への課税強化についての議論はまだ初期段階だが、一部の国から支持を集めている。

フランスやスペイン、コロンビア、ベルギー、アフリカ連合、南アフリカがこの案を支持している。一方、米国などは反対している。

ドイツ財務省の関係者は、G20で富裕層への課税は議題に上らないと述べた。税制に関する議論は、脱税や富の隠蔽への対策などに焦点が当てられると語った。

別のG20当局者は、情報共有などを通じて富裕層の脱税を防ぐ取り組みに言及すると指摘した。共同声明は26日に発表される予定。