ブラジルでG20財相・中銀総裁会議、気候変動対応や国際課税を議論

AI要約

主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議がブラジルのリオデジャネイロで開催される。世界経済のリスク、気候変動対策、課税逃れへの新制度などが議論される見込み。

ブラジルが議長を務め、気候変動に関心を示す。先進国の金融支援や成果文書のまとめ方に注目。

会議ではデジタル課税や途上国の債務問題も取り上げられる見込み。議論の深まりが鍵となる。

ブラジルでG20財相・中銀総裁会議、気候変動対応や国際課税を議論

 主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が24日(日本時間25日)から、ブラジルのリオデジャネイロで開かれる。世界経済のリスクや気候変動への対応、多国籍企業の「課税逃れ」に歯止めをかける新制度などが議論される見通し。日本からは鈴木俊一財務相が参加する。

 G20は日米欧などの先進国に加えて、中国やロシアなど新興国も入る。今年の議長国を務めるブラジルは、気候変動についての関心が高い。先進国による金融面での支援のあり方などについて、議論を主導したいとみられる。今回、成果文書をまとめられるかも注目だ。

 会議ではほかに、国境を越える巨大IT企業などに対し、サービスの利用者がいる国も課税できるようにする「デジタル課税」についても話し合う。また、途上国の債務問題も議題に上る見通しで、多くのお金を貸している中国を含め、どこまで議論を深められるかが鍵となりそうだ。