ゼレンスキー氏がバチカン長官と会談、教皇発言で一時緊張の関係修復

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領がバチカンの国務長官と会談し、バチカンの平和と捕虜解放への取り組みを支持。訪問は平和へのシグナルとして評価されている。

ウクライナとバチカンの関係はロシアの侵攻以来緊張しており、教皇フランシスコの発言によってさらに注目されている。

ゼレンスキー大統領は会談の成果に期待し、バチカンの和平案支援に感謝を示した。

[23日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、キーウ(キエフ)を訪れたバチカン(ローマ教皇庁)の国務長官であるパロリン枢機卿と会談し、平和と捕虜解放を模索するバチカンの取り組みを称賛し、訪問は「シグナル」になると謝意を述べた。

ロシアの侵攻以来、ウクライナとバチカンの関係は緊張化。教皇フランシスコは今年、ウクライナが「白旗」の勇気を持って戦争終結を交渉すべきと発言し、同国が反発した経緯がある。

ゼレンスキー氏は 夜のビデオ演説で「これはウクライナと国民、また自国で真に平和に暮らしたいという願いに対する支持のシグナルだ」と述べた。

会談については「良い会談だった。結果が出るよう期待している」と評価。「ウクライナに公正な平和をもたらすために今年何ができるか」に焦点を合わせたと説明した。

さらに、スイス主催で先月行われた平和サミットで議論されたウクライナの和平案に言及し、「バチカンが人命保護に積極的に取り組み、特に捕虜の解放に関してわが国の和平案実行を支援してくれることは、われわれにとっても平和の実現にとっても極めて重要」と述べた。