「ユネスコ自然遺産」の屋久島に現代自動車の電気バスが走る

AI要約

屋久島はユネスコの世界自然遺産に選ばれ、公害物質を最小化する取り組みが必要。

現代自動車が電気バスを供給し、日本市場に再進出。エレクシティタウンは安全性を重視した仕様。

現代自動車は電気自動車の展開を進め、日本の炭素排出低減政策に貢献する方針。

「ユネスコ自然遺産」の屋久島に現代自動車の電気バスが走る

鹿児島市から船で南に2時間のところにある屋久島。済州島(チェジュド)の4分の1ほどの大きさのこの島には数千年になる杉の森を楽しみに年間25万人の観光客が訪れる。1993年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に選ばれたこの島は多様な植物生態系を保全するため公害物質を最小化するのが今後の課題だ。

現代(ヒョンデ)自動車の電気バスが今年末からこの地域の公害物質低減に参加する。現代自動車は23日、鹿児島県を中心に輸送・観光業をする岩崎産業に電気バス「エレクシティタウン」を供給する内容の購入意向書(LOI)を締結したと明らかにした。意向書が計画通りに履行されれば10-12月期中に1号車が引き渡される。来年1-3月期まで供給されるエレクシティタウンは合計5台だ。

契約規模が大きいものではないが、現代自動車は今回の契約が日本市場での位置付けを育てていく契機になると期待している。2022年5月に日本市場に再進出した現代自動車は、昨年日本で乗用車492台を販売した。それだけ日本では新規事業者として品質とブランド認知度を育てていかなければならない状況だ。中国の攻勢は日本でも同じだ。BYDの昨年の販売台数は1511台ですでに現代自動車を上回った。

このため電気自動車の親環境イメージを強調できる屋久島の路線バスでエレクシティタウンが選択された点に現代自動車は意味を置いている。岩崎産業との友好的関係形成で鹿児島県など本土に進出する橋頭堡になるだろうという期待も出ている。岩崎産業の岩崎芳太郎社長は意向書締結式で「現在日本には中国製電気バスも販売されているが、品質信頼度が高い現代自動車の電気バスを選択することになった」と述べた。

今回供給するエレクシティタウンは長さ9メートルの電気バスで、1回の充電で220キロメートルまで走行可能だ。タイヤのブレーキ圧力と出力を制御して走行安全性を高めるシステム、乗客の乗降時に接近する物体や障害物を感知して警告する安全装置なども搭載された。現代自動車はエレクシティタウンの部品のうち95%を要請から2日以内に納品できる在庫管理システムも掲げた。5月に屋久島の既存のバス路線のうち険しいと評価される2つのコースで走行テストを通過し岩崎産業の好評を得たという。

現代自動車は電気バスだけでなく「アイオニック5」も2022年に日本に投入した状態だ。現代自動車は「ネクソ」の水素電気自動車と、「コナ」「アイオニック5N」など電気自動車だけで日本市場を攻略している。来年にはコンパクト電気自動車の新モデルを発売し需要層を広げる計画だ。オンライン販売を原則としながら東京、京都、名古屋、横浜、沖縄など全国各地に体験センターとモビリティラウンジなど顧客経験空間を置いている。年間販売台数のうち55%(2023年基準)がハイブリッドカーである日本で消費者の認識を電気自動車に向けさせようとする試みだ。現代自動車は「電動化先導ブランドとしての位置付けをさらに固め、持続的なに電気自動車をリリースして現地顧客に差別化された価値を提供したい。同時に日本の炭素排出低減政策にも寄与できるよう努力するだろう」と明らかにした。