ビッグ5の医大教授「専攻医の募集には同意できない」…患者「恥知らずで反倫理的」

AI要約

一部の医大教授が下半期専攻医募集に「ボイコット」の意思を明らかにしたことに対して、政府や患者団体、専攻医らの反応が対立している。

政府は専攻医の募集を確定し、教授らのボイコットを非難。一方、教授らは復帰を誘導する特例策を拒否し続けている。

対立が深まる中、政府は改革案を検討しており、教授らとの葛藤が今後も続く見通し。

ビッグ5の医大教授「専攻医の募集には同意できない」…患者「恥知らずで反倫理的」

一部の医大教授が下半期専攻医募集に「ボイコット」の意思を明らかにしたことに対して、韓国政府は「憲法的価値に反する」とし、強い遺憾を表した。患者団体もボイコット撤回を求めた。反面、大型病院教授は繰り返し「専攻医の募集には同意できない」という立場を出しながら葛藤様相が拡大している。

韓国政府は下半期(9月)から修練に入る専攻医の採用人員7645人を確定して22日から募集日程に入った。来年度の医大増員に反発して辞職した専攻医復帰を誘導するために下半期採用規模を例年よりも増やし、「修練特例」等の宥和策も提示した。だが、大多数の専攻医が冷淡な反応を見せているところに医大教授も新規専攻医募集と修練を拒否することを表明し、志願の門が狭くなる様相だ。

カトリック医大教授非常対策委と延世(ヨンセ)大医大教授は下半期採用に関連してボイコットを示唆した。

これについて保健福祉部の曺圭鴻(チョ・ギュホン)長官は23日に開かれた医師集団行動中央災難(災害)安全対策本部(中央対策本部)の会議で「医療現場の困難を誰よりもよく知っている医大教授が患者の不安と不便を冷遇しているようで非常に残念だ」と話した。

保健福祉部の権炳基(クォン・ビョンギ)必須医療支援官もこの日中央対策本部の会見で「出身学校や病院で弟子を差別するという声明は教育者として穏当な態度ではなく、憲法的・人権的価値にも反する」として協力を訴えた。

患者団体である韓国重症疾患連合会もこの日論評を出して専攻医募集ボイコットの撤回を促した。連合会は「患者の苦痛と生命を放棄して国民の治療権を妨害する行動は誇らしい学風ではなく恥知らずで反倫理的学風」としながら医大教授を批判した。

だが、専攻医の募集を受け入れることはできないという教授の宣言は続いた。ソウル内の大型病院6カ所を修練病院として置くカトリック大・高麗(コリョ)大・ソウル大・成均館(ソンギュングァン)大・延世大・蔚山(ウルサン)大の医大教授非常対策委員会はこの日、下半期の専攻医募集に同意できないという共同コメントを出した。この中で「専攻医の完全な復帰なく一部補充に依存する弥縫策では良質の専門医輩出が難しい」とし「地方の辞職専攻医が首都圏の病院に移る場合、そうでなくても劣悪な地域必須医療の没落につながりかねない」と主張した。サムスンソウル病院映像医学科教授も個別のコメントを通じて「本科の下半期専攻医募集に同意しない」と明らかにした。

一方、韓国政府は専攻医の要求を意識して保健福祉部長官直属の修練環境評価委員会に専攻医委員を拡大する手続きを進めている。また、韓国政府は来月中に「第1次医療改革実行方案」を発表する計画だと明らかにした。