バングラデシュ・学生らの反政府デモ “多数の死望まず” 「48時間停止」決める 少なくとも163人が死亡

AI要約

バングラデシュで公務員採用に関する優遇措置を求める学生らの抗議デモが激化し、政府は外出禁止令を出すなど対応している。これまでに163人以上が死亡し、最高裁も特別枠を縮小する決定を下したが鎮静化は見通せない。

学生らの団体は48時間の抗議活動停止を決定し、多数の死者や損害を避けるために改革を求めている。日本も危険情報を引き上げ、日本人の安全を確保している。

日本人のけが情報は入っていないが、状況は緊迫しており、今後の展開が注目されている。

バングラデシュ・学生らの反政府デモ “多数の死望まず” 「48時間停止」決める 少なくとも163人が死亡

バングラデシュでは、公務員採用に関する優遇措置をめぐり学生らによる激しい反政府デモが続いていますが、22日、学生らの団体が抗議活動を48時間停止すると決めました。

バングラデシュでは今月に入り、公務員採用における優遇措置の廃止を求める学生らの抗議活動が全土に拡大し、各地でデモ隊と治安部隊による激しい衝突が続いています。

政府は全土に外出禁止令を出していて、インターネットなどの通信回線も遮断されています。

AFP通信によりますと、一連のデモで、これまでに少なくとも163人が死亡したということです。

21日には、最高裁が公務員採用における特別枠を30%から5%へと大幅に縮小する決定を下したものの、デモが鎮静化するかは見通せない状況が続いています。

こうしたなか、デモに参加する学生らの団体が22日、抗議活動を48時間停止することを決めたとAFP通信が伝えました。団体のリーダーは「多数の死、多大な損害を代償とする改革は望まない」としています。

一方、日本の外務省は21日、バングラデシュ全土で危険情報を「不要不急の渡航中止」とする「レベル2」へと引き上げました。

これまでのところ、日本人がけがをしたなどの情報は入っていないということです。