【2024米大統領選】バイデン大統領が選挙戦から撤退で、次に起こることは?(海外)

AI要約

バイデン大統領は11月に迫る大統領選から撤退し、ハリス副大統領を支持することを表明した。

撤退の決断は、党内からの圧力が強まった結果であり、民主党は新たな候補を選出する未知の局面に直面している。

ハリス副大統領は既存のインフラを利用しつつ、大統領選に挑む可能性が高いが、全国大会の前にミニ予備選の実施も求められている。

【2024米大統領選】バイデン大統領が選挙戦から撤退で、次に起こることは?(海外)

アメリカのバイデン大統領は11月に迫る大統領選から撤退すると発表した。

バイデン大統領は、民主党の大統領候補としてハリス副大統領を支持すると表明した。民主党の大統領候補は8月に決まる。

ハリス副大統領は、バイデン陣営の既存のインフラへのアクセスを維持する可能性が高い。

バイデン大統領が大統領選から撤退した。

7月21日(現地時間)に発表した声明の中で、バイデン大統領は「民主党やこの国にとって、わたしが選挙戦から退き、大統領としての残りの任期の全うに集中することが最良」だと信じていると述べた。

その上で、この件については今週また詳しく話すとした。

バイデン大統領の決断は党内からの圧力が強まった末に下されたもので、民主党は"未知の領域"に足を踏み入れることになる。主要政党がこれほど本選挙の間近に新たな候補を選出することは、これまでになかったことだ。

バイデン大統領は自身の後継者としてカマラ・ハリス副大統領を支持し、ハリス副大統領を2020年に自らの副大統領候補に選んだことは 「わたしが下した最高の決断」だったと語った。

バイデン大統領の撤退によって今後、ハリス氏に後れを取る"難しさ"はあるものの、理論的には別の候補者が大統領選に挑戦する可能性もある。

民主党全国委員会は8月19~22日にイリノイ州シカゴで開催される全国大会に先立ち、7月下旬もしくは8月上旬に「バーチャルなロールコール(州ごとの票数読み上げ)」によって民主党の大統領候補を決める予定だった。

このまま大統領候補の決定プロセスが予定通り進められるかどうかは不明だ。バーチャルなロールコールが行われなければ、新しい民主党の大統領候補は全国大会で4000人以上の代議員 ── その大半は予備選の結果を受け、バイデン大統領に投票するとしていた ── によって選ばれることになる。

いろいろな意味で、ハリス副大統領が最も無難な選択肢に見える。ハリス氏はすでに3年半にわたって副大統領を務めていて、有権者にもよく知られているし、何よりも、バイデン陣営が数カ月かけて築き上げたインフラと財源を利用できるだろう。

ただ、ハリス氏でトランプ前大統領に勝てるのか懐疑的な民主党議員の中には、全国大会の前に候補者の"候補"が自らをアピールする「ミニ予備選」の実施を求める声もある。