バイデン撤退で始動した「ハリス大統領」へのカウントダウン

AI要約

バイデン大統領が2024年の再選を目指さず、ハリス副大統領を支持すると発表。

民主党は新たな候補者を急務とし、予備選再開に向けて動き始める。

ハリスが有力候補として浮上し、熾烈な指名争いが予想される。

バイデン撤退で始動した「ハリス大統領」へのカウントダウン

ジョー・バイデン大統領は7月21日、2024年の大統領選で再選を目指さず、カマラ・ハリス副大統領を民主党の大統領候補として支持すると発表した。 バイデン大統領の決断は、民主党内や党の主要献金者から、党の将来のために身を引くよう求める圧力が数週間にわたって高まっていたことを受けたものだ。【ジェニ・フィンク、ジェーソン・レモン】

この発表は、民主党が新たな候補者を選出するために迅速に組織化しなければならなくなったことを意味し、選挙情勢に大きな変化をもたらしている。

「みなさんの大統領を務められたことは、私の人生で最大の栄誉だった。再選を目指すつもりだったが、私が身を引き、残る任期は大統領としての職務を全うすることが、民主党にとっても、国にとっても最善のことだと信じている」と、バイデンはソーシャルメディアに投稿した撤退表明の中で述べた。「今週中に、自分の判断についてさらに詳しく、国民に語るつもりだ」

バイデンはその後の投稿で、ハリスを後継候補として推薦した。

「2020年の選挙戦で最初に決めたのは、カマラ・ハリスを副大統領候補に選ぶことだった。それは私の最高の決断だった。今日、私はカマラがわが党の指名候補になることを全面的に支持する。今こそ団結してトランプを倒す時だ」とバイデンは書き、ハリスと一緒に写った写真も添えた。

<民主党は予備選再開>

ドナルド・トランプ前大統領はCNNに対し、バイデン撤退の発表直後、バイデンは「わが国史上最悪の大統領だ。彼は歴史上、圧倒的に最悪の大統領として語り継がれるだろう」と語った。トランプはまた、ハリスが相手のほうが簡単に勝てるとも言った。

トランプが副大統領候補に選んだ共和党のJ.D.バンス上院議員(オハイオ州)は、21日にソーシャルメディアでハリスとバイデンを非難した。

「ジョー・バイデンは私の生涯で最悪の大統領であり、カマラ・ハリスはあらゆる局面で、バイデンと共にいた」とバンスは語った。

バイデンが選挙戦から離脱したことで、民主党は新たな大統領候補選びに直面している。最も簡単なのは、バイデンの代わりにカマラ・ハリス副大統領を後任として起用することだ。彼女はすでに米連邦選挙委員会(FEC)に必要な届出を済ませており、バイデン陣営が確保した選挙資金にアクセスすることができる。

また、バイデン陣営は撤退発表に先立ち、ハリスが11月の一般投票で勝つ力があるかどうか世論調査を行って確認したと伝えられている。

バイデン撤退でまず起きるのは、民主党予備選の再開だ。民主党全国委員会(DNC)は、新たな候補者を指名するための迅速かつ組織的なプロセスを急ぐ必要がある。民主党幹部や新たな候補者が指名争いに名乗りを上げれば、熾烈な争いになるかもしれない。