「優先事項は軍事作戦」 ロシア、バイデン氏撤退に静観の構え

AI要約

ロシアのペスコフ大統領報道官は、バイデン米大統領の撤退表明に対し、米大統領選までの時間があり、変化がある可能性があると述べた。ロシアの最優先事項はウクライナ侵略の目標達成だとして、今後の展開を静観する姿勢を示した。

プーチン露大統領は、トランプ前大統領よりもバイデン氏の方が「予測可能な政治家」として歓迎する考えを表明していた。

しかし、ロシアがウクライナの降伏を目指している状況下では、トランプ氏が早期停戦を掲げていたことから、実際にはトランプ氏を米大統領として望んでいる可能性もあるという観測がある。

バイデン米大統領が米大統領選からの撤退を表明したことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は21日、「米大統領選まで4カ月あり、その間に多くのことが変わる可能性がある。今後の成り行きを注視するが、ロシアの最優先事項は特別軍事作戦(ウクライナ侵略の露側呼称)の目標達成だ」と述べ、静観する構えを示した。露オンラインメディアが伝えた。

米大統領選に関し、プーチン露大統領は2月、返り咲きを狙うトランプ前大統領よりもバイデン氏の方が「予測可能な政治家」であるため、ロシアにとって望ましいとの考えを表明していた。

ただ、ウクライナの「降伏」を狙うロシアは、早期停戦を掲げるトランプ氏が米大統領になることを実際には望んでいるとの観測もある。(小野田雄一)