「キプロス2国家共存を」 トルコ大統領、侵攻50年式典で

AI要約

トルコ軍が北キプロスに軍事侵攻してから50周年を記念する式典が開かれた。エルドアン大統領は2国家解決に向けた努力を強調し、連邦制解決を否定。

国連は連邦制を目指すが、トルコは連邦制解決を拒否。トルコ軍は兵力を駐留し、支援継続を表明。

キプロスは南北に分断されたまま和平が困難な状況が続く。トルコとの対立が続く中、解決の見通しは立っていない。

 【イスタンブール共同】地中海の分断国家キプロスの北側、トルコ系の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ国家承認)で20日、トルコ軍が軍事侵攻してから50年を記念する式典が開かれた。南北に分断されたまま和平が見込めない状況が続く中、出席したトルコのエルドアン大統領は演説で、改めて「2国家(共存による)解決を実現するため努力を続ける」と強調した。

 国連は連邦制に基づく解決を目指しているが、エルドアン氏は「連邦制での解決は不可能だ」と述べ、拒否する考えを示した。トルコ軍は3万人以上の兵力を駐留させており「あらゆる分野」での支援継続も表明した。