韓国軍、対北宣伝放送で「金正恩、自分はNBAやスラムダンクを楽しみ住民には文化統制」【独自】

AI要約

韓国軍は北朝鮮向けに拡声器放送を毎日続けることを決定。北朝鮮による汚物風船への対抗措置も行われる。

北朝鮮の情報統制に対抗し、金正恩の海外文化への興味や、韓国ドラマ『愛の不時着』への言及などが放送される。

北朝鮮住民には、最高指導者の文化享受と現実のギャップを知らせる意図があるようだ。

韓国軍、対北宣伝放送で「金正恩、自分はNBAやスラムダンクを楽しみ住民には文化統制」【独自】

 韓国軍合同参謀本部は19日、北朝鮮による汚物風船への対抗措置として、北朝鮮向けの拡声器放送を当分の間毎日続けることを決めた。今回の常時放送決定後、最初に放送された同日の北朝鮮向けラジオ「自由の声」には「金正恩(キム・ジョンウン)総書記による文化、対外情報流入遮断」に関する内容も含まれていた。

 自由の声は「大韓民国には趣味を幅広く、深く楽しむ人を意味するドクフ(オタクの意)という言葉があるが、北朝鮮にもドクフがいる」「バスケットボールが好きで、そのボールを抱いて寝るほどの金正恩だ」と伝えた。

 自由の声は「金正恩が子どもの頃に最も好きだったものは、日本のバスケットボール漫画のスラムダンクだったそうだ」「金正恩自身は米国の文化はもちろん、世界各国の文化をもてはやしながら、住民には文化を知らせないが、その意図が気になる」と呼びかけた。

 さらに韓国ドラマ『愛の不時着』を北朝鮮でひそかに見た男女間の状況も説明した。ある女性が「リ・ジョンヒョクが私の最愛(推し)」と語りかけると、その意味が分からない男性に「最高の愛情を持っているという意味」と説明する内容もあった。

 北朝鮮の専門家は「最近北朝鮮当局は反動思想文化排撃法により、韓国の映像物を視聴した若い学生たちに団体で銃殺刑、懲役刑を下すなど厳しく統制しているが、実際は最高指導者が海外文化を存分に楽しむ『ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)』の状況だ。この点を北朝鮮住民に知らせる意図があるようだ」と分析した。

ユン・ドンビン記者