韓国軍、再び拡声器放送 北朝鮮の汚物風船に対抗

AI要約

韓国軍が北朝鮮に向けて拡声器による宣伝放送を実施した。北朝鮮との応酬が続いており、6年ぶりの拡声器放送となった。

北朝鮮は韓国の脱北者団体によるビラ散布に対抗し、汚物風船を韓国に飛ばしている。韓国軍は北朝鮮の行動に対応する姿勢を明確に示している。

南北の緊張状態は高まり続けており、韓国政府と北朝鮮の関係が再び緊迫している。

 【ソウル時事】韓国軍は19日、北朝鮮に向け、拡声器による宣伝放送を18日夜(日本時間同)から19日未明(同)にかけて実施したと明らかにした。

 北朝鮮が18日夜から、ごみをぶら下げた風船を韓国に飛ばしたことに対抗した。南北の応酬が続いている。

 韓国軍が拡声器放送を行ったのは6月9日以来。韓国政府が2018年に北朝鮮と結んだ南北軍事合意の効力を全面停止すると決めたことを受け、約6年ぶりに行った。韓国の豊かさを伝える拡声器放送に北朝鮮はこれまでも強い拒否反応を示してきた経緯があり、今回も反発する可能性が高い。

 北朝鮮は、韓国の脱北者団体によるビラ散布などに対抗し、5月末以降、韓国に向け繰り返し汚物風船を飛ばしている。韓国軍は「わが軍の対応は、全面的に北朝鮮の行動にかかっている」とけん制した。