クラスター弾禁止条約、初の離脱へ 対ロシア防衛念頭 リトアニア

AI要約

リトアニア議会がクラスター弾の国際条約からの離脱を可決した。

リトアニアはロシアとの防衛を理由にクラスター弾の防衛力を必要とし、具体的な調達を計画。

クラスター弾の使用は非人道的であり、ロシアによるウクライナ侵攻で使用されている。

 【ベルリン時事】バルト3国のリトアニア議会は18日、クラスター弾の使用や保有を禁止する国際条約からの離脱を承認する法案を可決した。

 大統領の署名を経て国連に通知し、6カ月後に正式に離脱する。現在日本を含む112カ国・地域が締約しており、離脱した例はない。

 リトアニアは、対ロシア防衛を念頭に「大規模な攻撃を阻止する上で、クラスター弾の防衛力は他に代えがたい」(政府高官)と判断した。既に具体的な調達を計画している。ロシアと国境を接する欧州の締約国はリトアニアとノルウェーのみ。

 クラスター弾使用は不発弾による民間人の犠牲が多く、非人道的だと懸念されている。ロシアによる侵攻が続くウクライナでは、非締約国の両国が使用している。