孤立深まるバイデン氏、政権高官の多くは撤退すべきとの考え

AI要約

バイデン米大統領の孤立が深まっており、選挙戦からの撤退が検討されている。

バイデン氏の側近の狭さや選挙戦の苦境に対する不安が高まっている。

バイデン陣営は引き続き選挙戦に取り組み、民主主義の運命を懸けた重要性を認識している。

孤立深まるバイデン氏、政権高官の多くは撤退すべきとの考え

ワシントン(CNN) バイデン米大統領の孤立がこれまでになく深まっている。多くのホワイトハウス高官や陣営関係者は内々に、バイデン氏は2期目をめざす選挙戦から撤退すべきとの見方を示している。

「今後72時間が山場だ」。党関係者に近い民主党知事の一人は18日、そう語った。「この状態をこれ以上続けることはできない」

ホワイトハウス西棟や陣営内の動きに詳しい情報筋20人以上はCNNとのインタビューで、バイデン氏の選挙戦継続は全く擁護できないとの認識が広く受け入れられていると語った。

民主党幹部の一人は「内々の場では全員そう言っている」「包囲網が狭まっているのを実感している」と明かした。

ホワイトハウスに近い別の民主党幹部はバイデン氏について、6月27日の大統領選討論会以降、バイデン氏が「極めて隔離され孤立した状態」になっていると説明。複数の情報筋によると、顧問のアニタ・ダン氏や弁護士のボブ・バウアー氏、選挙陣営の責任者ジェン・オマリー・ディロン氏を含む最側近の一部は討論会後、大統領一家の怒りを買ったという。

これにより、バイデン氏に自由に接触できる側近の輪は一段と狭まった。もともとバイデン氏の側近は数が少なく、接触が難しいことで有名だ。

大統領選討論会での悲惨な出来が側近や友人、民主党関係者全体にまで衝撃を与えてから3週間。バイデン氏の長年の顧問マイク・ドニロン氏やスティーブ・リチェッティ氏を中心とする忠実な側近や、バイデン氏一家は大統領を断固支持する姿勢とみられる。民主党関係者の多くはこうした狭い側近の輪に不安を募らせ、バイデン氏が選挙戦の苦境について現実的なデータを受け取っているのか疑問視する声が上がっている。

バイデン氏夫妻を長年支えてきたホワイトハウス次席補佐官のアニー・トマジーニ氏はドニロン、リチェッティ両氏とともに大統領を守るバブル(泡)を形成している。ジル・バイデン大統領夫人の首席補佐官、アンソニー・バーナル氏は危機が深まる中で一段と力を増し、造反の兆候をすべて抑え込んでいるという。

ホワイトハウスのベイツ報道官は今回の記事に関する質問に答え、バイデン氏は「自分が築いたオールラウンドなチームに誇りを持っている」と説明。「バイデン氏は相談する顧問の顔ぶれを全く変えていない。バイデン氏が顧問たちを信頼しているのは、彼らが真実を語り、米国民の幸福を常に優先する誠実さを示しているからだ」と指摘した。

バイデン陣営の広報は、「ここ選対本部で我々は懸命に取り組んでいる。勝つ選挙戦ではハードワークするものだ。我々の事務所には誇りがみなぎっている。自分たちの仕事が民主主義の運命を懸けた重要不可欠なものであることが分かっているからだ」としている。