豪フォーテスキュー、世界の従業員を約700人削減へ

AI要約

オーストラリアの資源会社フォーテスキューが700人程度の従業員を削減し、CFOを任命した。

中国の需要低下や鉄鉱石価格の弱さがリストラの背景にあり、特定の部門にも影響が及ぶ可能性。

組織構造の簡素化や重複排除を通じてコスト効果を改善する戦略を進めているフォーテスキュー。

[17日 ロイター] - オーストラリアの資源会社フォーテスキューは17日、新たな事業再編を実施する中で、世界の従業員を全体の4.5%に相当する700人程度削減すると発表した。

またアップル・パジェット最高財務責任者(CFO)代理をグループの正式なCFOに指名した。

このリストラは鉄鉱石価格の見通しの弱さを浮き彫りにしている。世界最大の消費国である中国の需要が、不動産部門の不振によりさらに鈍化している状況が背景にある。

今回の人員削減の対象がウエスタンオーストラリア州地域あるいは、鉄鉱石やグリーンエネルギーなど特定の部門に特定されたものかどうかは不明だが、今月末までにプロセスを決定するという。

同社は最近、組織構造を簡素化するとともに重複を排除しコスト効果を改善する戦略の一環として、金属部門とエネルギー部門を統合した。

創業者で富豪のアンドリュー・フォレスト会長が同社のグリーンエネルギー企業への移行を進める中、上級管理職の離職が相次ぐ事態となっている。