円急伸、156円台前半 日銀利上げ思惑で

AI要約

17日の欧米外国為替市場では、日銀による利上げの可能性が意識されて円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は約1カ月ぶりの高値に急伸した。

河野太郎デジタル相が日銀に利上げを求めたことや、トランプ前大統領がドル高をけん制していたことが円買い・ドル売りを促進した。

FRBが9月に利下げを始めるとの観測が強まり、ドル売りが支えられた。

 【ニューヨーク時事】17日の欧米外国為替市場では、日銀による利上げの可能性が意識されて円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=156円台前半と、約1カ月ぶりの高値に急伸した。

 ニューヨーク市場の午後5時現在は156円18~28銭と、前日同時刻比2円08銭の大幅な円高・ドル安。

 河野太郎デジタル相が「円は安過ぎる」などとして日銀に利上げを求めたと米ブルームバーグ通信が17日報じた。さらに、トランプ前大統領が同通信とのインタビューでドル高をけん制していたことも伝わり、欧州市場で円買い・ドル売りが先行した。

 ニューヨーク市場では156円06~73銭の狭いレンジで推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を背景に、FRBが9月に利下げを始めるとの観測が強まったこともドル売りを支えた。