韓国、自営業者の銀行延滞率が9年6カ月ぶりに最高値

AI要約

韓国国内の銀行のウォン建て融資の延滞率が2カ月連続で上昇し、個人事業者の延滞率は9年6カ月ぶりの最高値を記録した。

企業向け融資と家計向け融資の延滞率も上昇しており、金融監督院は脆弱借主を中心に延滞率が上昇する可能性に備えて債務調整と延滞債権の整理を推進する考えを示した。

国内銀行の延滞率はコロナ前の平均よりは低い水準にとどまっているが、注意が必要だと指摘されている。

韓国、自営業者の銀行延滞率が9年6カ月ぶりに最高値

 韓国国内の銀行のウォン建て融資の延滞率が2カ月連続で上昇した。個人事業者(自営業者)の延滞率は9年6カ月ぶりの最高値を記録した。

 金融監督院が16日に発表した「5月末の国内銀行のウォン貨融資延滞率現況」によれば、5月末基準で延滞率は0.51%で、前月末より0.03%上昇した。新規の延滞発生額は2兆7000億ウォン(約3090億円)で、前月に比べ1000億ウォン増加した。

 企業向け融資の延滞率は0.58%で、前月末より0.04ポイント上昇した。同期間に大企業向け融資の延滞率は0.05%で前月末より0.06%下落し、中小企業向け融資は0.72%で前月末より0.06ポイント高くなった。中小企業向け融資の中で、特に個人事業者向け融資の延滞率が高く、0.61%から0.08ポイント上がった0.69%だった。2014年11月(0.72%)以来、9年6カ月ぶりの最高値だ。中小法人の延滞率は0.75%で0.05ポイント上昇した。

 家計向け融資の延滞率は0.42%で、前月末より0.02ポイント上昇した。住宅担保融資の延滞率が0.01ポイント上昇した0.27%を記録し、住宅担保融資を除いたその他の家計融資(信用貸出など)の延滞率は0.85%で0.06ポイント上昇した。

 金融監督院は「国内銀行の延滞率は、まだコロナ以前(2010~2019年)の長期平均(0.78%)に比べ依然として低い水準」だとし「脆弱借主を中心に延滞率の上昇傾向が続く可能性に備えて債務調整を活性化し、延滞債権の整理を積極的に督励する」と明らかにした。

イ・ジュビン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )